戯曲『インポッシブル・ギャグ』1234場

4場まで公開します!

つづきは明日11月16日より開催されるワークショップ会場の森下スタジオでお楽しみください。

お待ちしております。

申し込みはこちら 👉 https://kusanomatsubara.stores.jp

【演出の山本浩貴からのコメント】


今回のワークショップは、おおむね以下のようなステップで進んでいく予定です(一部変更可能性あり)。

①ひとが前に出て話すこと、それを聞くひとがいること。そこで笑いとともになんらかの空間が立ち上がること。これらについて、漫才などの表現方法にも触れつつ、松原俊太郎の(今回やこれまでの)戯曲との関係性について、最初に軽く山本からレクチャーします。
②戯曲を参加者のみなさんとともに読んでいきます。場面ごとに2.3人ずつ前に出て、役ごとの台詞を読んでみてもらいます(見学のみの参加ももちろん可能です)。
③場面をひととおり読み終えたら、前に出て読んだ人、出ていなかった人含め、みんなで感想を言い合います。どこが読みづらかったか、困ったか。面白かったか、笑えたか。喋ってるひとらがどんなひとらに見えたか、そこ(=読んでいる人たちがいる場所)がどういうところだと思えたか。ここではなにが「うまさ」なのか?
④もういちど、同じ場面を、別の人たちで読んでみます。
⑤あらためて感想を言い合いつつ、次の場面に進みます。

一般的なリーディングワークショップでは、特定の誰かが前に出るというよりは、みなで平等にじゅんぐりに朗読していくかたちを取ることが多いかと思います。
ただ今回は、前に出て読む人とそれを聞く人に、あえて分かれてみます。台詞を声に出してみることはもちろんですが、その台詞が役と紐づきながら生じさせる、人と人の掛け合いや、すれ違い、それらを対面で聞くこと、などが戯曲を考える上でとても重要と考えるからです。
前に出て話すことになるぶん、恥ずかしさや気まずさや責任などが避けがたく感じられるでしょうが、少なくとも演技のうまさを試す場所では今回ありません。みんなで集まって、『インポッシブル・ギャグ』という戯曲の、さらには戯曲や演劇といった表現方法そのもののおもしろさに迫ってみることが目的です。
人前で話すとき、人というものは、何を言ったらいいかわからなくなったり、どういう人に見られるか不安になったりするものです。演劇はそうした戸惑いや緊張をひとつの素材として成立する表現ですが、戯曲はそうした負荷や責任を、いったん預かってくれる。何を言うかも、どういう人間として見られるかも、戯曲が書いてくれている。言い換えれば、いつもなら自分に降りかかってくる苦しさも気まずさも、ひとまず戯曲に押しつけることができる。
だから、どんな立ち振る舞いでも声でも構わない。それらがそれぞれの角度で戯曲のすがたを明らかにする。みんなでそれを受け止め、考える。「なんだこれ」とちょっと笑いながら、でもそこから徐々に真剣に、自分自身を背負って人の前に立ちしゃべること、それを聞くこと、の奇妙さへと迫っていけたらと思っています。
ぜひお気軽にご参加ください。

【戯曲『インポッシブル・ギャグ』をみんなで読んでみるワークショップ】概要

作   松原俊太郎(草)
演出  山本浩貴(いぬのせなか座)

日本演劇界では珍しく、演出をしない純粋劇作家として戯曲を発表しつづける松原俊太郎と、小説や批評、デザイン、出版など、縦横無尽に自らの手で言語表現の地平を切り拓く、山本浩貴(いぬのせなか座)。
初めてふたりでリーディングワークショップします。
参加してくれるみなさんの声と、山本の演出と、松原が長きにわたり書いては消し書いては消しを繰り返した過去最大の問題戯曲『インポッシブル・ギャグ』(世界初演)とが組み合わさると、いったいどんな場が立ち上がるのか? 
みなさんの声でギャグを。世界に。

開催日時:
11月16日(土)14時、18時
17日(日)14時、18時
19日(火)19時
21日(木)14時

場所:
森下スタジオ 〒135-0004 東京都江東区森下3丁目5-6

参加費:2,500円 
定員:各回30名
時間:90~120分を想定
経験不問

ワークショップ終了後、30分程度の感想回も開催する予定です。お時間ある方はぜひ。
ワークショップは見学のみも可能です。その旨、備考欄にご記入ください。

申し込みはこちら 👉 https://kusanomatsubara.stores.jp

作:松原俊太郎
演出:山本浩貴(いぬのせなか座)
宣伝美術:山本浩貴+h(いぬのせなか座)
協力: 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク、いぬのせなか座、京都芸術大学舞台芸術研究センター
助成: 公益財団法人セゾン文化財団
主催・企画・製作:松原俊太郎(草)